ちょっとここらでtea break

30代会社員の不妊治療記録ブログ

子どもを持つより先に家を建てたことについてのはなし

地方在住、30代の会社員です。2回目の人工授精から2週間程経ち、そろそろ結果が出る頃です。今回は、不妊治療とは話が逸れますが、子どもを持つより先に家を建てたことについてのお話しをしようと思います。

 

わたしたち夫婦が家を建ててから、もう少しで一年が経とうとしています。

不妊治療はおろか、妊活すらスタートできていない頃になります。

家を建てたことを伝えると、子どもが生まれてからの方が良かったんじゃないの?という人もいましたが、わたしたちはこれで良かったと思っています。

 

それまで二人で住んでいたアパートは新築の2LDKでしたが、モノが多いわたしたちにとってはとても狭く、片付けていても窮屈な感じがしていました。

もちろん、帰ってきても落ち着くわけがなく、なんとなくだらだらと日常を送っていました。

 

そして、この部屋に住んでいるときのわたしの精神状態は最悪で、夫に八つ当たりしたり、夜中に大泣きしたり、思い出したくないことがたくさんありました。

子どもが欲しいと思いすぎて空回り、一人で絶望して泣いて、夫からはめんどくさがられる…

最悪な負のループでした。

 

ですが、この感情は自分ではコントロールできなかったので、なんとなく今の部屋が悪いような気がしていました。

部屋の居心地が良ければ、今の気持ちも晴れる気がする、と何となく思っていましたが、ほんとうにその通りでした。

今はわけもなく涙したり、夫に当たったりすることはなくなり、毎日とても楽しく過ごせています。

 

前向きになったことで、不妊治療を選択する勇気も生まれました。

まだ子どもは授かっていませんが、あの頃から比べてはるかに前に進めたなと思っています。

 

個人的には、家を建てたことの一番のメリットは、心の余裕が生まれたことだと思っています。

 

きれいで広いキッチンなので、料理を頑張るようになりました。

広い洗面台なので、化粧もスキンケアも好きになりました。

部屋にスペースがあるので、観葉植物を育てるようになりました。

動線が短いので、家事もスムーズに終わるようになりました。

 

ストレスがなくなったことは、妊活にはかなりのメリットです。

一方で、子どもがいないのに家を建てたことに、少し自信がなくなることもあります。

 

2階には、将来の子供部屋として二部屋設けました。

子どもは二人欲しいと思っているからです。

子どもが一人だったら、もう一部屋はわたしの部屋か何かにすればいい。

 

そう思って建てたのですが、家が建ってから知人が遊びに来た時に、「この部屋は何の部屋?」と聞かれても「何に使おうか考え中です」としか言えませんでした。

 

「子供部屋?」と聞かれたらうなずいていたと思いますが、「何の部屋?」と聞かれたことが、子どもはいらないと思われているように感じてしまいました…

(たぶんわたしの思い込みです…)

 

引越し後に夫婦でご近所さんへ挨拶へ行った時も、「いまは二人?お子さんは?」と聞かれ、なんだかなと思いました。

ですが、とくに変わった人もおらず、おかずをおすそ分けしてくれる方もいて、ご近所さんには恵まれたなと思っています。

 

妊娠中に家づくりや引越しは大変だと思いますし、子どもがいても中学生以下でないと同じく大変だろうと思います。

子どもがいた方が子育てしやすい家が作れると言われたこともありますが、子育ては十年ちょっとで終わり、いずれ子どもは家を出ていきます。

 

だから、家は、わたしたち夫婦が憧れる家にしようと思いました。

子どもはいつできるかわからないし、自分のものにならない、狭い賃貸住宅にお金を払い続けるのももったいないと思いました。

 

それに、子どもを持つより先に家を建てた知人が二組いたことも大きいです。

その二組とも、その後赤ちゃんが生まれました。

やはり赤ちゃんがいるならアパートよりも広い家の方がいいと言っていました。

 

家を建ててから、きっと周りの多くの人が「次は子ども」と思っているんだろうな、なんてたまに考えてしまいますが、それ以外はメリットしかありません。

 

ゆっくりどんな家にするか考えられるのも、子どもを持つ前だからこそだと思います。

 

子どもが先か、家が先か、悩んでいる方の参考になれば幸いです。